2006/7/9


アジアはまだ遠い

一泊420円の屋上ドミの寝心地は最悪でした。ファンが回りっぱなしで寒いし、ハエや蚊が凄い。おまけにハズレマットレスを使ってしまったらしく、朝方、体が痒くて何度も目を覚ますハメになりました。そして予想通り朝は暑い。そてに僕等が唯一使用出来る屋上と中庭の共有スペースに電源が無くパソコンが使えないと言う事が発覚したので、取りあえず宿を出る事にしました。

そこで選んだのが近くのアラブ人宿。実はここは昨日の宿探しの段階で見つけていたのですが、全く英語が通じず、かなり楽しそうだけどちょっと危なそうな匂いがしたので、何となく避けていた場所でした。しかしどうせ宿を代えるならこっちでもいいかと、従業員とお客全員の好奇の眼差しを受けながらチェックイン。

出来れば3泊したいと思っていますが、早くも問題が発覚し明日はどうしようか迷っています。一泊800円程度の安宿なのに机とイス、テレビに冷蔵庫が付いているという一見、至れり尽くせりのこの宿は水回りが非常に悪く何故か水が出ません。宿のおっちゃんに言っても殆ど言葉が通じず、どういう状況なのか良く分かりません。取りあえず夜には出る様な事を言っていたので様子を見ようと思っていますが、もしかしたら昼間はいつもなのかも知れません。ホテル中の水道が使えず、便所も流れない状況ではどうにもならないので、朝になっても水が出なかったら仕方無く屋上ドミに戻ろうと思っています。そう言う意味ではあっちの方が快適でした。無駄な事やってしまったと少し後悔しています。飲み物はあってもそれ以外の水が使えない様ではかなりしんどい。


今日もスーク

水さえ流れれば最高に快適なホテルで昼寝をし、涼しくなった夕方からもう一度、旧市街に行ってみました。相変わらず楽しいスークを昨日と違うルートで歩き、そこを抜けた迷路の様な町並みを飽きる事無く歩き回り、最後は道端で呼び止められた何でも屋の兄ちゃんと1時間近くおしゃべりをしていたらアッという間に真っ暗になっていました。

damascus



Oid city

ダマスカスの旧市街は本当にボロボロです。廃墟なのか、まだ人が住んでいるのか分からない家々が殆どくっ付いた状態でどこまでも続いており、街は迷路の様に細い道ばかり。トタンで出来たスークの屋根も明かり取りの為の窓かと思えば、ただ穴が空きまくっているだけです。そしてそこにはオシャレなお店があったり、民芸品を作る職人のアトリエがあったり、道端にシーシャと呼ばれる水パイプを出して一服しているおっちゃんいたり。何千年と繰返されて来た彼の暮らしと現代が融合した不思議な空間を作り出しています。歩いていてとても楽しい。

イタリアのベネチアにも似ていますが、どこまで行っても必ず何処かに繋がっていたベネチアの路地とは違い、この街の道には行き止まりが有ります。適当に歩いていたら何度も来た道を引き帰すハメになり、結局最後は昨日と同じ道を歩いていました。

ダマスカスはさすが大都会だけあってハマやパルミラの様には人々は話しかけてきません。しかし相変わらず親切な人も大勢おり、歩いていると店の中から呼びかけて来て、こっちに来てここに座れ!と合図されます。僕は殆どの場合、その申し出に乗っていますが、英語が全く出来ない人が殆どなので、いつもは長くても10分くらいで写真撮って席を立ちます。しかし今日は始めはアラビア語だったのに、実は英語が普通に話せた何でも屋の兄ちゃんと1時間くらい話をしていました。

テレビでやっていたイスラエル軍がパレスチナを攻撃してるニュース観ながら、イスラム圏が抱えている問題について色々と話を聞かせてもらいました。この5日間で35人のパレスチナ人がイスラエル軍によって殺されたそうです。武器を買う所か明日の食べ物さえままならない程、貧乏なパレスチナに対し、最新鋭の軍事力で攻撃を仕掛けるイスラエル軍を、本当にくそ野郎だと言っていました。

イスラムの人々はこんなに親切なのに、世界的に見ると常に戦争をしているという印象が有ります。この国の人々は話しているとよくお前はイスラム教か?と聞いてきます。そして僕が違うと言うと、何故だという感じでアラーの神が如何に素晴らしいかと力説します。彼らにとってイスラムの神は絶対。それだけに頑固者が多いのも事実です。ある時はそれがとても良い形で作用する事も有れば、悪く作用する事も有ります。そこら中で言い合いはしょっちゅう。殴り合いのケンカもよく見かけます。とにかく熱くなり易い。

今日もホテルのおっちゃんに値段交渉をしている時、英語が話せる片足のじいちゃんが通訳をしてくれ、何故か分かりませんが、最後はその二人がケンカになっていました。原因は恐らく僕に有るのですが、片足のじいちゃんは怒って帰ってしまい、それは困ると追い掛けた僕が彼をなだめていました。

すっかり仲良くなった何でも屋の兄ちゃんに、アラブ諸国は一つになれるか?と聞くと、今はあまりに沢山の組織や派閥が出来過ぎてまとめる事は不可能だと言っていました。

いつかはそんな日が来るのだろうか?


片目のおっちゃん

長々と書いていたら、窓の後ろで水道工事の様な物が始まり、ついさっき水が出る様になりました。本当に壊れていたのが治った様な事を言っていたので、恐らく明日の朝までは確実に大丈夫だと思います。取りあえずシャワーだけは浴びておかなければ。しかしまだ不安は残っています。それにわざわざ部屋まで知らせに来てくれた、いつもジャージにランニング姿のデカイ兄ちゃんにパソコンやカメラを見られてしまい、かなり敏感に反応していたので、不用心だったと後悔しています。

良いヤツがたくさんいる分だけ、悪いヤツもいる。

取りあえず明日は朝イチで日本大使館へ行き、ビザ申請に必要なレターをもらって来ます。出来ればそのまま申請したのですが、情報ノートによってパキスタン大使館は火曜日、木曜日、日曜日の週3日しか営業していないとう事実を知りました。

日曜日やってると知っていれば金曜日に意地でもレターを貰いに来たのにー!!

ちょっとのんびりし過ぎてしいました。ビザ取りってホント面臭い。