2006/7/17


ようこそ死の海へ

今日は待ちに待った週明け、月曜日。アンマン滞在4日目にしてようやくこの日がやって来ました。

みんなで浮こう!死海ツアー!!

参加メンバーはタクミ君やショウジ君、ミキちゃん、韓国人の女の子などなど合計10人。

死海に行くベストタイムは日没前後の数時間。日中は日差しが強すぎる為、のんびり浮く事が出来ないそうです。という訳で、今日の出発時間は夕方4時半。僕は死海さえ見れば一日でも早く、退屈なアンマンを出たいと思っているので、ツアーの集合時間までに壊れたiPodを日本に送り返したり、ホームページの更新をしたりと移動の準備をしていました。

こうして迎えた午後4時半。参加メンバー全員、初めての死海体験に胸を弾ませてホテルのロビーで迎えの車を待っていたのですが、いつになってもそれがやって来ない。僕等はホテルの従業員であるサーメルの知り合いのドライバーに死海までの送迎を頼んでいました。しかし四時半の段階でドライバーから1時間半遅れると電話が有り、結局やって来たのはもう日が暮れかけた6時半でした。当然2時間もホテルのロビーで待たされた僕等はグッタリ。文句を言おうにも車を手配したサーメルは滅茶苦茶いいヤツで、一人でホテル業務をこなしながら、必至にドライバーに連絡を取り続けている彼を見ていたら誰もそんな気にはなれませんでした。

それにしてもここまで来るのに2時間って、このバンは一体どこからやって来たのだろうか?


間に合ったけど…

アンマンから死海までの道のりは1時間。日没は7時半。どう考えても間に合わないと誰もが思っていたのですが、ナイナイの岡村に似たチビのドライバーは大丈夫と誰のリクエストでも無いヒップホップを爆音で流しながら車をかっ飛ばし、日没ギリギリで死海に辿り着きました。

しかしイスラエルとの国境に位置する死海に行くにはいくつかの検問所があり、その度にパスポートを見せなければなりません。僕等は検問を抜ける度に岡村を煽り続けましたが、最後の検問所のオヤジがやたらと話が長く、彼の健闘もむなしく太陽は対岸のイスラエルへと沈んで行きました。生まれて初めて見る死海は一見ただの奇麗な海でした。しかし世界で最も低い地点、海抜−394メートルに位置するこの辺りは異様なくらい蒸し暑く、ねっとりとした空気が漂っており、オレンジ色の光に反射した死海の水面は透き通ったオイルの様にゆっくりと妖しく波に揺れていました。

残念ながら夕日には間に合ったけど、こうなったら一分でも早く死海に浮いてみたい!

死海と反対側の窓際に座っていた僕ははやる気持ちを抑えて果てし無く続く反対側の砂漠を眺めていました。


DEAD SEA

日没から僅か10分。僕等を乗せたバンは目指すレストハウスへと到着しました。死海の海岸沿いにはシャワーや売店、食堂等を兼ね備えたレストハウスと呼ばれる施設がいくつか有り、殆どの観光客は入場料を払ってそれらを利用します。もちろんタダで死海で遊ぶ事も可能なのですが、帰りにシャワーを浴びる事が出来ないと大変な事になるらしく僕等は5ディナール(750円)の入場料を払っていざ死海体験!

時間の無い僕等は大急ぎでビーチに向い、我先にと生暖かい死海の水にダイブ。すると水面に滑り出したボートの様に次々とみんなの体が浮き始めました。

凄い!!なんだこれは?!

何とも言い様が無いこの感覚にみんな大はしゃぎ。自分の身長より深い部分まで行くと、足は地面に着いていないのに垂直の状態で水中に立つ事が出来ます。まさに無重力状態。泳ごうとしても足とお尻が水の上に浮かんでしまい殆ど前に進む事が出来ません。

しかし塩分濃度が27%もある死海の水はコップ1杯飲んだら確実に死ぬだろうというくらい辛く、口や目に入ると大変な事になります。更に体に傷口があると滅茶苦茶しみます。実は僕にはクリフホテルのベッドでダニにやられた傷跡が体中にあり、始めは全身がヒリヒリし巨大な消毒液の中に漬けられている様な感覚でした。更に僕は泳いでいる最中に下の岩で足を切ってしまい、それ以上は傷口がしみて満足に泳ぐ事が出来ませんでした。

泳ぐと言っても浮く事しか出来ない死海でのもう一つの楽しみは泥パック。一通り浮くのに飽きた僕等はお互いの体や顔にその辺の泥を塗りまくり、みんなアフリカの部族の様になっていました。

こうしてなんだかんだで1時間以上も死海で遊び、クタクタでアンマンに戻ってきた頃には11時近くになっていましたいた。迎えの車が後1時間でも早く来ていればもう少し死海を満喫出来たかも知れないけど、そんなに長居出来る場所でも無かったので充分満足出来たと思います。それに肌もツルツル。この面白さを是非、写真でお伝えしようと思っていたのですが、到着時間が遅かったのと、到着早々真っ先に死海に入ってしまった為カメラを持つ事が出来ませんでした。しかし死海は一見の価値有り。興味がある方、奇麗になりたい方は是非、行ってみて下さい。

明日は遂にやって来た移動日。ようやく退屈なアンマンを脱出します!ダニだらけのベッドから解放されるのが何よりも嬉しい。次の目的地はヨルダン最大の見所、ペトラ遺跡です。石を掘り抜いて作ったこの巨大都市遺跡は映画、インディージョーンズ・最後の聖戦の舞台として使われた事でも有名な所です。僕もその事だけは知っていて行くのを本当に楽しみにしていた場所でもありました。中東最後にして最大のイベント。アンマンから僅か3時間で着くので、明日は夕方の到着を目指してのんびり宿を出ようと思っています。

今日は足を切ったかぁ〜

まだまだ災難は続いている様です。