2006/7/15


今日のイラク飯150円

ツイていない時というのは、立て続けに嫌な事が起るものです。今日遂に僕が最も恐れていた事態がその2が発生しました。

8ヶ月間の旅の友、iPodの故障。

実は1ヶ月程前から調子が悪く、それでも何とか動いていたのですが、たった今、電源さえ入らない状態になってしまいました。僕のiPodには37ギガ、約7000曲の音楽が入っていました。データのバックアップがあるのでパソコンを使えば音楽を聴く事は出来ますが、これからは長いバス移動の友がいなくなると思うと、そのショックは計り知れません。

この8ヶ月間、僕の旅を盛り上げ続けてくれたiPod。どんなに辛い時も、どんなに寂しい時もいい音楽だけがいつも僕のそばにいてくれました。今や重い鉄の塊となったこのiPodは取りあえず日本に送り返そうと思います。クヨクヨしても壊れてしまった物は仕様がない。耳が無くなっても僕にはまだ目と口があります。ドコかで安いMP3プレーヤーを見つけたら買おうと思っていますが、恐らくそれはまだ先の話。それよりも残る旅の仲間達をもっと大切にしようと思います。

デジカメ、iPodときたら次はパソコン…

何としてもそれだけは避けたい。


10年後はどうなっているのだろうか?

今日はそんなショックを引きずりながら気付けば5時間近くもアンマンの街を歩いていました。それ程期待していなかったけど、やはり詰まらない。この街は現在、急ピッチで開発が進められているよで、そこら中工事ばかりしています。工事現場の壁に貼られた完成イメージのポスターを見ると、この街のどこにも無い様な巨大ショッピングモールや高級マンションの絵が描かれていて、この全てが完成したら街のイメージはガラリと変わるんだろうなと思いました。砂漠の中の近代都市。アンマンに来るなら10年後くらいがいいかも。


National Gallery of Fine Art

長い散歩の締めくくりは美術館でした。宿の情報ノートにアンマンで究極に暇を持て余している人は是非、ここへ行って下さいと書かれていた国立現代美術館はヨルダンを始め、イスラム圏の国々で活躍するアーティストの作品を集めた、といってもとても小さな美術館。建物はモダンで奇麗なのですが、僕以外の見学者はいませんでした。しかしよくよく考えるとイスラム圏のアーティストの作品を見るチャンスなんて滅多に無い事。イラン、パキスタン、イスラエル、スーダンやイエメン中にはパレスチナやイラクのアーティストの作品も展示されていました。それらはどれも個性的で確かにアラブっぽい。モダンアートと中東。何となくほど遠い所にある気がするこの2つが混ざり合い、思ったより観ていて楽しい美術館でした。


モダンア−トと中東

そして驚いた事にこの美術館で一人の日本人アーティストと出会いました。彼の名は高橋健二さん。イタリア在住の彫刻家でこの美術館の中庭に展示する作品を制作する為にアンマンを訪れていました。今日は丁度、その作業が終わり、しかもたった今作品を展示したばかり。彼の名前はおろか、彫刻なんて全く興味が無かった僕ですが、高橋さんに連れられ早速、観に行ってみると、そこにはやっぱり良く分からない大きな石が展示されていました。

しかしまさかヨルダンの小さな美術館で日本人のアーティストに出会うとは…

折角なので記念に一枚。


高橋さんとその作品とmsato

そんなこんなで何も無かった様で、実はそれなりに面白い事もあった一日でした。iPodが壊れたのはショックだけど、これ以上の嫌な事が起らない事を祈って明日ものんびりこの街で過ごそうと思っています。

そして一緒に行くメンバーを捜していた死海ツアーですが、ようやく人数が集まり月曜日に決行される事になりました。というか元々、月曜日に一緒に行こうと先にこの街にやって来ていたカッパドキアで一緒だったショウジ君と、イスタンブールで会ったミキちゃんに誘われており、そこに今日、ダマスカスからやって来たドレッドのタクミ君等も加わり一気にメンバーが揃いました。僕は出来ればもっと早く行きたいと思っていて一人で必至にメンバー探しに奔走していました。しかし結果はこの通り。上手く行かない時は焦ってジタバタしても仕様がないって事なのかな。

少しのんびりしよう…