2006/6/25


遂にアジア上陸!

目が覚めると気分は最悪でした。ベッドにくくり付けていた時計を見ると時刻は何と午後2時。部屋には誰もおらず、上の階のロビーからは今日もヒロさんの陽気な笑い声が聞こえていました。

あ〜〜何やってんだ俺は〜〜!!

今日はイスタンブール最終日だというのにこの失態。急いでシャワーを浴びて上に上がろうとすると、僕の2つ隣のベッドの上にはショウジ君がまだ寝ていました。

ここにもバカが一人…

昨夜も多いに盛り上がった飲み会が終了したのは朝6時半。みんな次々と脱落する中、最後に残ったのは僕と僕の話を寝ながら聞いているヒロさんの二人だけ。遂には飲み会に参加しなかった人が起きてきたので、フラフラの状態で一人後片付けをしロビーのソファーで寝ている人達を放ったらかしにして床に就きました。


桟橋は釣り人だらけ

そんな訳で前回にも増す二日酔いで気分は最悪だったのですが、これからシリアへ向うミキちゃんをみんなで送り出した後、どうしても今日中に行かなければならないアジア側へ行く事にしました。

落ち込んでいた気分も船に乗るとすっかり良くなり、桟橋で釣りをする人々を眺めながら出航の時を待っていました。


目指せアジア大陸!!

数分後、船はゆっくりと桟橋を離れ、くるりと向きを変えると正面に見えるアジア大陸を目指して勢い良く走り出しました。海も空も街もいつもより奇麗に見え、船の上で感じる心地よい風が僕の二日酔いを何処かに運び去って行きました。


遠かった道のり

出航から僅か10分程度。船はアッという間にアジア側の桟橋に到着。次々と降りていく人々に僕も続きました。ここに住む人々にとってはいつもの事。観光客にとっては何となくやって来たアジア側。しかし僕にとってこの地を踏む事はとても大きな意味の有る事でした。

7ヶ月半ぶりのアジア大陸上陸。

残念ながら日本までは繋がっていないけど、間違いなくこれまでの旅で最も日本に近い場所まで辿り着きました。


アジア側の街並

こうしてやってきたイスタンブールのアジア側はヨーロッパ側に比べて見所が少ないだけあって、どちらかと言うとひっそりとしていました。元々、街並に期待してやって来た訳では無かったので、暫くフラフラ歩いた後は海の方に行ってみました。


ボスポラス大橋

海沿いの道は遊歩道になっており、休日の午後を楽しむカップルや家族連れで賑わっていました。そんな訳で僕も彼方に見えるボスポラス大橋(ヨーロッパとアジアを繋ぐ橋)とヨーロッパ側のイスタンブールを眺めながら暫く一休み。


海沿いの遊歩道と対岸のヨーロッパ側

彼女と再会する為にパリへやって来たのが5月1日。あれからたった1ヶ月半ちょっとしか経っていないのに、僕にはそれが5ヶ月半の南米旅行と同じくらい長い物だった様に思えます。そこから始まった数々の出会いは南米からはじき出される様にやって来たヨーロッパにやって来た僕にとっては何もかもが新鮮で、全く違った刺激を与えてくれました。

空港で見送った彼女の顔は今でもハッキリと覚えているけど、それはもう遠い昔の記憶。気心の知れた親友と過ごしたパリでの日々。マドリッドの不思議な出会い。ガウディーに感動したバルセロナ。大好きだったローマの街並とキムチの香り。迷子になりながら歩いたベネチア。美しいアドリア海と魔女の街、ドブロウ゛ニク。衝撃的だったモスタルの廃墟。雨の中歩いたサラエボ。ベオグラードで見た奇麗な空。楽しい出会いがあったソフィア。

ジェットコースターの様に駆け抜けたヨーロッパですが、それは始めから分かっていた事だけあって、その中で何かを感じよう、見てやろうと、通り過ぎる景色まで必至に顔を上げて歩いていました。

ただ辛かったのも事実。目に見えて減っていく貯金残高。大都会で感じる孤独。美味しい物が食べられたのはパリの大竹邸にお世話になっていた時だけで、あまりの物価の高さにコーラも買えず、毎日、フランスパンをかじりながら空腹をしのいでいた時期もありました。

もう少ししっかり計画を立てて旅をしていればと、今更ながら後悔している所も多々有りますが、あれだけの景色と出会いを通り過ぎ、無事にここまでやって来れた事だけで今は満足しています。それにヨーロッパ最期の地、イスタンブールは、僕がこの旅で訪れた街の中でベスト3に入るお気に入り。最後にこの街と海が見られた事でヨーロッパにはもう思い残す事は無いとハッキリ感じる事が出来ました。


また来るぜ!!

明日は10日ぶりの移動日!!いよいよ中東の旅が始まります!!

と、意気込んでみたものの、船のせいで二日酔いが悪化し気分は最悪です。