2006/6/17


16カ国目、トルコ入国!

ヨーロッパ最後の地、トルコのイスタンブールにやってきました。この街は地球上でただ一つ、約30キロあるボスポラス海峡によって街そのものがヨーロッパ側とアジア側に別れています。そう、まさにここが1ヶ月半に及んだ僕のヨーロッパ旅行の最終地。次の移動でいよいよアジア側突入です。

今日はソフィアから一緒にここまでやってきた森さん、シマ君と共にイスタンブールにある「tree of life」という日本人宿に泊まっています。ちょっと汚いのが気になりますが、この先の情報を全く持っていない僕にはここ以外の選択肢はありませんでした。ガイドブックも情報ノートも完璧に揃いっているし、何よりここには僕の様にヨーロッパ方面から来た旅人より、アジア、アフリカ方面から来た旅人の方が多いので参考になる話が山ほど聞けそうです。どちらにしてもシリアのビザを取らなければならないので、その間に情報をかき集めて一気にアジアまでのルートを決めようと思います。

そして僕らが大急ぎでここまでやって来た理由がもう一つ。それはワールドカップの日本戦!!

別にソフィアに居ても観る事は出来たのですが、折角だからたくさんの日本人と盛り上がろうという森さんの提案で試合日に合わせてここにやって来ました。

しかし試合は明日、日曜日。

実は僕達、てっきり今日だと勘違いしてここに来てしまいましたぁ〜。大使館も当然、閉まっているのでビザ申請は明後日以降。まぁ仕方無いか。今日、明日はガイドブックでも読みながら夕方の試合開始までのんびりしようと思います。

それにしても昨日の夜行は3人ではしゃぎ過ぎてしまいました。1時間半遅れでやって来た列車に乗込んだ瞬間、同じボックスだった腹ぺこの3人は、テイクアウトして来た大量の中華料理と、シマ君が樽売りで買って来た2リットルのワインで大宴会をやってしまいました。睡眠不足気味だった僕らはアッという間にベロベロ。夜中にブルガリアとトルコの国境に差し掛かった時には、3人とも完全に寝ぼけており、ブルガリア側では辛うじてパスポートにスタンプは貰ったものの返された瞬間に再び眠りに落ちていました。そしてトルコの入国では外に出て窓口でスタンプを貰わなければならず、いつまでも降りて来ない僕らは車掌に叩き起こされて着の身着のまま列に並んで入国スタンプを貰いました。その後はパスポートもしまわずに爆睡。おかげで今日はやや二日酔い気味です。


僕にはロボットの様に見えるモスク

しかしイスタンブールの街並はそんな二日酔いを一瞬で忘れさせてしまうくらい僕にとっては魅力的でした。

奇麗過ぎるヨーロッパとは何もかもが違う。

その決定的な違いはここはイスラムの国だという事です。通りを歩く女性は半分くらいの割合で頭にスカーフの様なものを被って顔を隠しているし、この街では他のどの建物よりモスクが一番大きく、一番目立っています。僕はモスクというものを生まれて初めてちゃんと見ました。ハッキリ言って凄い!!の一言。圧倒的存在感でどっしりと構えるその姿はまるでガンダムに出てくるドムの様な感じです。これまでキリスト教の教会ばかり見て来た僕にとってはこのモスクとの対面は衝撃的でした。


グランド・バザール

そしてもう一つ、ビックリしたのがグランド・バザールと呼ばれる巨大なマーケットです。トルコ語ではカパル・チャルシュといい、屋根付き市場という意味があるそうで、日本のアーケード付き商店街のトルコ版の様な感じなんですが、これが滅茶苦茶デカイ。宿の近くにあるグランド・バザールは土産物屋がメインで陶器や銅細工、チャイセット、絨毯などトルコの民芸品を売るお店が軒を連ねています。中を歩いているとあちこちから妖しげな日本語で話しかけら、そんな彼らを冷やかしているだけも何だか面白い。

到着早々、ワクワクしながら街を歩いていたら、ばったり森さんと出会いました。しかも何故かバックパックを背負っている。そして森さんから出た第一声がこれでした。

「今から帰るからっ!」

え???

元々、日本に帰国する為のチケットを探していた森さんは、今夜発のチケットがたまたま取れたらしく、それに乗れば明日の日本戦が始まる前に家に着けるという事で、急遽、帰国を決意したそうです。

何と言う行動力…
普通なら2、3日くらいはゆっくりするでしょ。

という訳で、旅行会社にチケットを受取に行く森さんに付き合い、出発を見送りました。

僕にシルクロードを教えてくれた人。

たった3日間でしたが、森さんとの出会いは僕にとってとても思い出深いものになりました。行くかどうかはまだ決めていませんが、まだ観ぬシルクロードの存在は僕の中で徐々に大きくなりつつあります。


ガラタ橋からの眺め

名物サバサンド(200円)

夜はシマ君と二人でイスタンブール名物、サバサンドを食べに行きました。一見、ミスマッチに思えるこの組み合わせ。パンにサバのフライと野菜が挟んであるだけなのですが、滅茶苦茶旨い!!これなら毎日、食べてもいい美味しさです。それにイスタンブールの旧市街と新市街の間に架かるガラダ橋の下のレストランから見る夕暮れ時の街並も最高に良い感じでした。シマ君は明日の朝の便で帰国します。

森さんが帰り、シマ君が帰り、僕はまだまだ旅の途中。

しかしアジアが目の前に見えた事で、僕の旅がようやく折り返し地点にたどり着いた様な気がします。