2006/5/3


セーヌ川のほとりで

パリ3日目。今日から宿を移し、僕の高校時代の友人、大竹君の家にお世話になる事になりました。

ロンドンに3年、パリに1年半程住んでいる彼は、現在、星付きの高級フランス料理店で修行中の身です。僕らの卒業した高校は東京、世田谷にある日本大学付属桜ヶ丘高校という所で、大竹君とは男女別学と言う、最も中途半端な環境の中で一緒に汗臭い青春を過ごした仲でした。特に3年生の時は席が前と後ろだったという事も有り、難関、日本大学入学を目指して、様々な暗号を作って日大統一テスト(高校3年の11月に行われる付属生の為の入学試験)を乗り切りました。夏になると、我が家の庭で毎週の様に行われていたバーベキュー大会にもよく参加しており、来ると必ずうちのオカンに焼きナスの皮を剥かされていたため、我が家では未だに「ナスオ」というあだ名で呼ばれています。

パリに行ったら頼む!と、1年以上も前からお願いしていたのですが、仕事が忙しい彼と中々連絡が取れず、昨夜、ようやく再会の約束をする事が出来ました。ユースホステルのドミトリー(相部屋)でも、一泊2000円以上もするパリでは彼の様な存在は本当に有り難い。ヨーロッパ旅行のしっかりとしたプランをまだ立てていない僕は彼女が帰った後も暫くこの家にお世話になろうと思っています。


どこを撮っても絵になる街

そんな訳で今日はお互い別々にやる事を片付けたり、荷物を大竹邸へ移動したりしているうちにアッという間に夕方になってしまいました。昨日と同じ様に公園で昼寝をした後は、彼女の仕事関係の人達と一緒に飲みに行き、そのままライブを観に行きました。

音楽関係の仕事をしている彼女は、日本ではまだ知られていないアーティストを発掘する為にフランスに来ています。様々な音楽を聴き、様々なライブを観るのが彼女の仕事。僕と合流した現在もその仕事は継続中で、毎日、打合わせやら何やらで、忙しそうに動き回っています。僕はそれにくっ付いて行ったり、行かなかったりと、適当にのんびりやっていますが、タダでライブが観られるならもちろん行く!と、彼女の仕事に便乗して久しぶりにいい音楽を聴かせてもらいました。

初めて訪れたヨーロッパのクラブ。そこに集うオシャレなパリっ子達。今まで聴いた事も無い音楽。バンドのマネージャーと話をしている彼女。久しぶりに都会のナイトライフを満喫したと同時に、その熱気に目が回りそうになっていました。全ては今、僕がいる現実とはかけ離れた世界の出来事の様に感じられ、同じ様に日本という国がとても遠くに行ってしまった気がしました。

もうすぐ夢が醒める…

立ち向かわなければならない僕の現実は、もっと違う所にある様な気がしました。


大竹シェフ作・仔牛のステーキ