2006/5/25


ヨーロッパ初めてのバス移動

マドリッドでの不思議な二人旅を終え、今日から心機一転。スペイン第2の都市、バルセロナにやってきました。しかしまたしても大変な一日でした。

バスがマドリッドを出たのは朝11時。今回も通路側の座席だったのでゆっくり車窓を楽しむ余裕はありませんでした。そして6時間後、バスはバルセロナの市街へ。

この街が早くも僕のスペイン最後の地になります。しかしイタリア、ローマ行きの飛行機に乗るは31日の朝。時間はたっぷりあるのでこの街でガウディーの建築物を思う存分堪能しながらゆっくり今後の予定を立てようと考えていました。


またもや出だしから躓いてしまった…

夕方7時にバスターミナルに着き、取りあえず安宿を紹介してもらうとツーリストインフォメーションに向うと、窓口は閉まっていました。仕方ねーなーと、最後の手段として住所を控えておいた日本人宿へ向う事にしました。一度、電話して空きを確認してから行こうかと思ったのですが、ネットで調べていた時に、ここは満ベッドの時には屋上に泊まらせてくれると書いてあったので、そのまま最寄りの駅まで行きそこから電話をかける事にしました。

しかしいざ駅に着いてから宿に電話をかけると、あっさりと満室だと断られてしまいました。

うっそーーー!!!

屋上には泊まれないのか?と、聞いても韓国人のおばちゃんが喋るぶっきらぼうな日本語で「ムリ、ムリ」の一点張り。実は今朝、マドリッドでもう一つの日本宿に電話した時も、宿泊を断られていました。本当に日本人宿には運がない。誰に聞いてもそんな事は滅多に無いと言うので、僕は恐ろしく本当にホテル運が無いんだと思います。

仕方無く電話を切り大きく深呼吸。

時刻は夜8時。

日暮れまでは恐らくあと1時間ちょっと。

その前に何とか宿を見つけなければ。凹んでいる場合では無いと荷物を背負い、安いホテルがありそうな裏路地を探して歩き出しました。

しかしどれだけ歩いても全然ホテルの看板が見当たらず、やっと見つけた所に入ってもどこも満室。一体、この街にはどんだけ観光客が来てるんだ!と、見えない旅行者に激しい怒りを感じました。

時間だけが刻一刻と過ぎて行く中で、最悪の事態を想定し、2つ星の付いたホテルに入って値段を聞いてみるとシングル1泊48ユーロ(6700円)との事でした。僕の予算は30ユーロ(4200円)以内。値切っても相手にされなかったので、他を当たる事にしました。

この後もことごとく断られまくっていたのですが、最後に入った一件のホテルで親切なおっちゃんが知っている所に電話をかけ部屋を押さえてくれました。今いる場所から地下鉄で3駅先にあるホテルでしたが、料金は予算内の30ユーロ。

助かった〜。時刻は9時を回っていました。

貰った住所を握り締めその駅に行ってみると、駅前はホテルなんかとてもありそうも無い住宅街でした。しかも滅茶苦茶危なそうな雰囲気。

なんじゃここは!!

もう日は暮れかけている。駅に地図があるだろうと思っていたのですが、どこにもそんなモノは見当たりませんでした。紙に書かれていたのは通りの名前と番地のみ。仕方無く周りの人に聞きまくっても誰もそんな通りは知りませんでした。

マジかよーー!!

辺りは段々と物騒な雰囲気が漂って来ており、僕は大荷物を抱えて泣きそうになりながら見知らぬ街を歩き回っていました。しかし30分程、歩いても全く手がかりが無く、これ以上、ここにいたら本当にマズいと判断した僕は、取りあえず目についたネット屋に飛び込み大急ぎで2、3軒分のユースホステルの住所を控えました。

外に出た頃には辺りは真っ暗。これはもうタクシーだなと諦め、道に立っていのですが一向に車はやって来ませんでした。時刻は10時を回っていました。

もうムリ!

一刻も早くこの街から出たかった僕は地下鉄の駅へ向い、行っても空いているか分からないユースよりも確実に空いている一泊48ユーロを選ぶ事にしました。

しかしホームに入るとここにも危なそうな人達が盛りだくさん。僕の前には目を真っ赤にした黒人の兄ちゃんが何度も行ったり来たりを繰返していました。

早く来いよー!!と、ホームの掲示板を見上げると、次の電車は何と15分後でした。僕は旅に出て初めてサブバックからナイフを出し、ポケットの中で握り締めました。

こうして何とか無事に、先ほど見つけたホテルにチェックインしまいた。フロントのおっちゃんは1時間以上も経ってから汗だくで戻って来た僕を見て、1泊48ユーロを40ユーロにまけてくれました。

ようやく辿り着いた気を抜ける場所。

部屋のドアを閉めた途端、僕は荷物を背負ったままその場に座り込み暫く身動きが取れませんでした。

明日も宿探しかぁ〜。これじゃぁガウディーどころじゃないなぁ〜

まぁ明日の事はまた明日考えよう。