2006/5/19


マジかよぉ〜

遂にこの日がやって来てしまいました。

泣いても笑っても、パリ最終日。

僕がこの街でやり残した事はあと1つ。それは昨日、あまりの大行列に諦めたオランジェリー美術館へモネの絵を見に行く事。いつもの様にドタバタと朝9時過ぎに家を出て行った大竹君、ミカちゃんに続き、僕も寝ぼけ眼のまま大急ぎで準備して家を出ました。

天気は曇り。風が強く気温は昨日より格段に低い。
それに僕はちょっと二日酔い気味。

今夜は当然の如く、パリの大竹邸に来てから毎晩、確実に続いていた「飲み会」の最終日が盛大に行われる予定だったので、午前中にモネを見て、あとは家でパッキングをしながらのんびりし、しっかり仮眠をとってから夜の宴に備える予定でした。

朝9時半過ぎにお目当てのオランジェリー美術館に着くと、昨日、あれだけ行列が出来ていた場所には人影もまばら。しかし、ラッキー!!と、思ったのも束の間、ゲートに近付いてみると、何と「12時半開館」という紙が冷たい風に吹かれていてました。

マジかよーーっ!!!

さすがにこの寒さの中であと三時間も時間を潰す気にはなれず、速攻で家に引き返しました。

これならもっとゆっくり寝れたのに…

とは言え、12時半前に再び行く気にもなれず、のんびり準備でもしてから夕方に行列覚悟で三度目の挑戦をする事にしました。

スキあらば昼寝でもしてからと思っていましたが、パリを出る前に出来る所までホームページを更新しようと頑張っていたらアッという間にその時間になってしまいました。いい加減眠いし、途中で雨も降ったりしていたので、何度も諦めようかと思ったのですが「コレさえ見れば」という気持ちと、「2回も行ったのに」という気持ちと、「5年ぶりの再オープン」という言葉がどうしても僕をその気にさせる事が出来ず、モネだけ見たら速攻で帰って来て少し寝る事にして、4時過ぎに再び家を出ました。

僕が家を出ようとした入れ違いでランチ休憩の為に帰ってきた大竹君に今夜の意気込みを聞くと、当然の事ながら並々ならぬやる気をみせていました。

やはり一分でも早く帰って来て仮眠をとらなければ…

PM 4:45

iPodも本も持ってきけど…

PM 5:45

寒過ぎてポッケから手が出せない!!

PM 6:25

もう帰ろっかなぁ〜

PM 6:50

早く中に入れろー!!

何かを見る為に2時間も待ったなんて、学生時代にスターウォーズを徹夜で並んだ時くらいだろうか?美術館になんて殆ど関心がなかったのに、ここまで来て引くに引けず、寒空の下ひたすらその時が来るのを待ち続けました。


MUSEE DE L'ORANGERIE

しかし、こうして入ったオランジェリー美術館は、パリ美術館巡りの最後、僕のパリ生活の最終日にふさわしい最高の美術館でした。中でも建物の1階の展示スペースをフルに使ったモネの「睡蓮」は、僕が今まで見た絵のどれよりも素晴らしい作品でした。しかも、オープン特別記念という事で入場は無料。

モネは86歳の時、当時の大統領から依頼を受けこの作品を描きました。86歳という高齢と、目の病気(殆ど見えなかったそうです)を患っていた事から一度は制作を断ったそうですが、完成後にこの美術館に作品を展示する事を条件に引き受け、合計8枚の睡蓮の絵を描きました。これが本当に素晴らしい。近くで見るとタッチが荒々しく、何を描いているのか良く分からないのですが、とてつも無く大きな作品を遠目にみると水面に浮かぶ睡蓮の花と、そこに反射する日の光を絶妙なタッチで描いています。円形の広いホールの壁一面に展示されたこの作品をホールの真中から見ていると、まるで自分が水辺に佇んでいる様な感覚に陥ってしまい、いつまでもそこから離れる事が出来ませんでした。

どうやらフラッシュを焚かなければ写真を撮っても構わないようだったので、苦労して入った記念に「睡蓮」の絵を撮りまくってきました。写真でこの素晴らしさが伝わるかどうかは分かりませんが、さすがにこれは一見の価値有り。

という訳で、僕のパリ日記の締めくくりにモネ作「睡蓮」、8枚一気にご覧ください!