2006/3/15


さらばダイチ!いい旅を!

今日の夕方、ダイチ君はイグアスの滝へ向け旅立ちました。43日間にも及んだ二人旅が終わり、今日からお互いの新しい旅が始まりました。ダイチ君はこれからイグアスの滝を抜けてアルゼンチンへ入り、パタゴニアを目指します。そして僕は荷物が届くまでの間はこの街を離れなれないのですが、今日から体調回復と溜まりに溜まっているホームページの更新作業を同時に片付ける為、ホテルを移りました。あそこに居たら絶対に楽しいのですがどちらも絶対に片付かない。今夜からは同じ値段でこの差?!とビックリしてしまうくらい快適なシングルに泊まっています。

再び一人になる日。それが確実にやってくるのが分かっていただけに、それ程の寂しさはありません。それよりも今はやる事を片付けて、早く自分の旅を始めたいという気持ちの方が強いです。

同じくイグアスの滝へと向う勇三くんと、もう一人の日本人バックパッカーと四人で地下鉄の駅まで行き、これから旅立つ三人を一人で見送りました。普段は気付くと20m以上も離れて歩いているのに、今日だけはダイチ君と二人で駅までずっと並んで歩いていました。話した事と言えばいつもの様にくだらない無い事ばかり。ペルーのプーノから始まった43日間にも及ぶ僕らの二人旅はブラジル、サンパウロでその幕を閉じました。あっさりと終ってしまった別れの挨拶。しかし駅に入る直前に振り返ったダイチ君の寂しそうな顔を見た時、すっかり忘れかけていた感情が蘇ってきました。

「頑張れよダイチ!俺も頑張る!」

がっちりと抱きしめてそんな気の利いた別れの言葉を言ってあげるべきだったと、立ち去る彼の後ろ姿を見ながら少し後悔しました。

ただ向う方向と目的が一緒だった事から始まった僕らの二人旅は、一人では抱えきれないくらい大きな思い出となって僕の心に刻み込まれました。ペルーのチチカカ湖で見た夕焼け。ボリビアの天空都市、ラパス。アハイアウ・ダジューダの奇麗なビーチ。熱狂と興奮に包まれたあのカーニバル。二人の思い出を肴にすれば恐らく僕らは死ぬまで一緒に酒を飲む事が出来ると思います。それくらいたくさんの出来事があり、出会いがあり、たくさんの事について僕らは話をしました。そしてそれはダイチ君と一緒に居なければ経験出来ない様な事ばかりでした。まさに最高の二人旅。本当に有り難う。最高に楽しかった。しかし僕はいつも早足で前を歩いていたのに、肝心な所ではいつもダイチ君の語学力と根性に頼りっぱなしでした。三カ国語を武器に旅を続ける彼がとても逞しく見えました。僕には色々な部分でもっと努力する必要がある。分かってはいるけど後回しにしている事がまだまだある。彼と旅をした事でそれを強く感じました。南米旅行も残す所後一ヶ月。この一ヶ月はそんな自分に喝を入れる為にも、初心に返って一人旅をしてみようと思っています。

別れ際に撮ったダイチ君の写真は携帯のメモリー不足で保存が出来なくなり、そのままの状態でホテルまで戻ろうと持ち帰る途中で消えてしまいました。大ショック。この間のサッカーの時と言い、このカメラは肝心な所で結果を残す事が出来ません。早くカメラが欲しい。あと二日。その間に体調を整えながら、ホームページの更新を済ませ、出来れば木曜日までにサンパウロを出る、これが当分の目標です。このホテルはキッチンが使えないので帰りがけのスーパーで大量に買い込みをしてきました。今夜は早く寝て、明日も一日ホテルにこもります。取りあえず風邪治れ!