2006/2/9


最近、一日おきにお休みがやって来る。

昨夜はクタクタで宿にたどり着き、久々に平らな所で横になれたというのに、長時間の移動でリズムが崩れてしまったのか、僕らは明け方まで眠る事が出来ませんでした。そんな訳でいつもの様にたわいも無い話をしながら眠くなるのを待っていたのですが、気付けば6時半。日が昇ると暑くて余計寝れなくなるという心配もよそに、目が覚めたら12時をとっくに回っていました。そして、カンポグランジの街は、ここ何日かの天気が嘘の様に空一面、雲に覆われ、多少の蒸し暑さは残るものの、過ごしやすい一日でした。

今日は移動明けの休息日。何だかここ最近移動しては休んで、休みが明けては移動してを繰返しているだけの様ですが、サルバドールに着くまでは、本当にこれと言ってやる事が無いので仕方が無いのです。そんなに毎日、劇的な事が起っても体が付いて行けないので、ここは大騒ぎしたいのをぐぐっと我慢し、カーニバルまで体力を温存したいと思います。

ダイチ君と一緒にかなり遅めの朝食を食べに外へ出ると、昨日、国境からここまで一緒に来た、オバさんバックパッカー二人組に遭遇しました。そして、これから次の街へ向け出発するという彼女達と一緒に朝ご飯を食べました。僕らと全く同じスケジュールでここまで来たというのに、かなりタフなこの二人は、チリで英語教師をしていたアメリカ人と、これからガラパゴス諸島のどこかでアートスクールのボランティアスタッフとして働くというオーストラリア人のグラフィックデザイナーでした。これまで働きながら旅をしているというバックパッカーには数多く会いましたが、その度に羨ましいと思っていました。僕には教えられる事なんて何も無いし、そんな事をやっている余裕なんてもちろんありません。出来るだけ長く旅をしていたという気持ちは特にありませんが、時にはどこかの国に長く腰を据えてゆっくりその国の空気に浸ってみるという事には、少しばかり憧れがあります。ただ、僕が回ろうとしているのはとてつも無く大きな世界。限られた時間の中で、出来る限りたくさんのモノを見ようと思うと、やはりゆっくり腰を据えられるのは帰国後の日本という事になりそうです。

結局、名前も聞かずに終わった彼女達を見送り、僕らは街へ繰り出しました。まず、やらなければならなかったのは明日のバスチケットを買いに行く事。幸い、今回はホテルの目の前がバスターミナルだったので、その作業は簡単に終わってしまいました。買ったチケットは明日の朝10時発。首都、ブラジリア行き。いつもならバスターミナルは街の中心からかなり離れているので、チケットを買う為に一日が終わってしまうなんて事も良くありました。24時間、開いているバスターミナルではコンビニ感覚で買い物が出来るし、ターミナルの近くに泊まる事がこんなに楽だったのかと改めて実感しました。

そして、今日のもう一つの課題は食料の買い出し。実はブラジルは僕らが想像していた以上に物価が高い国です。昨日、ATMでお金を下ろしてみると1ドルが2.2レアル。今、泊まっているユースホステルは、ダブルで一泊34レアル(2000円!)。食事は安くて一食、約5レアル(300円!!)。そして、バスはメキシコ級に快適なだけあって金額はメキシコと同じくらいです。ちなみに昨日まで居たボリビアは一泊約300円。食事は地元の人に混じって食べれば50円でお腹いっぱい食べられます。日本から直接ブラジルに来れば、それ程の痛みは感じないと思いますが、激安天国ボリビアからやって来た僕にとってはかなりショッキンングな物価の高さです。カーニバルでは相当な出費があると思われるし、その後もブラジルには暫く滞在する予定なので、ギリギリまで予算を切り詰めて旅をしなければなりません。そんな訳で共同キッチンの有るホテルに泊まった時は必ず自炊するという事に決めました。


カンポグランジはまさに街。

初めて歩いたカンポグランジの街は昨日、バスの窓から見えた他の街同様、とても奇麗です。隣にあの混沌としたボリビアがあるのを疑いたくなる程、その差は激しく、奇麗に整備された都会的な街並、その中を歩く、ロナウジーニョ(似)やロベルト・カルロス(似)。そして、スタイル抜群の女の子。ブラジルの人々は今まで僕が見てきた国の人々より垢抜けています。そして、ブラジルには今までどこに行っても必ず居た、物乞いを全く見かけません。しかし、川崎育ちの僕にはこんな景色は見慣れているので、どちらかというとコロニアルの街並の方が歩いていても楽しいというのが正直な所です。それにしても、この国は何もかもが違いすぎる。増々、懐事情に危機感を感じた僕らは、本当にあるのか心配だったメルカドを街行くカワイイ女の子に聞きながら探し出し、食材を買いに行きました。


食べかけでスイマセン。

節約。節約。と言っておきながら今日のメニューは特大ステーキ。しかし、これにサラダとパンを付けても一人、たったの2ドルで食後は暫く動けない程、お腹いっぱい食べる事が出来ました。やはり自炊パワー恐るべし。こうして、またもやこれと言って何も無い、一日が終わりました。明日は再びやって来る18時間の大移動。この日記をいつも読んで下さっている方々は「コイツは良くこんな長時間バスに乗ってられるなぁ」と、お思いでしょうが、実際に僕にはこれ以外の移動手段は無く、今では20時間以内のバス移動なら、それ程、苦にならない様になりました。それに南米はアジア等に比べればバスが快適。ひたすら窓の外を眺めているだけですが、それだけで僕は十分に楽しめます。ただ、iPodの充電が切れると快適さが10分の1にダウンしてしまうので、そこだけにはいつも最新の注意を払っています。明日は朝10時発のバスに乗り、翌朝までバスの中。そして、目指すは首都、ブラジリア。この街は世界的にも、その作り自体がかなり変わった街なので、実は密かに楽しみにしています。そして、このブラジルの首都なら、もしかしたら、無線LANが飛んでるんじゃないとこちも期待しています。サルバドールまで後二歩!