2006/2/18


海はいつも見える。

バスがポルトセグロのターミナルに着いたのは朝10時前。12時間弱の移動でしたが、ここの所20時間を越える事が当たり前になっていたので、僕らにとってはむしろ早いな〜くらいに感じられました。何事も慣れるって素晴らしい。

僕らが目指すトランコーゾという村はここから船とバスを乗りついで、更に2時間程行った所にあります。しかしこの村はガイドブックに行き方しか載っておらず、僕らが知っていた情報と言えば「海が奇麗」、「南米のイビザ(スペインにあるクラブ島)と呼ばれている」、「毎晩の様にビーチでパーティーがある」。更に「物価が高い」という事くらいでした。かなり楽しい場所らしいのですが、物価が高いと聞くとやはり容易には飛び込めない。2時間かけて行っても安宿が無ければ最悪の場合戻って来ないといけないので、取りあえずボルトセグロとトランコーゾの中間にあるアハイヤウ・ダジューダという村を目指しました。ここはガイドブックに寄ると、ヒッピーが集まる村で物価も安いらしい。これまでの経験上、ヒッピーが集まる場所とガイドブックに書かれている所は安宿がたくさん揃っており、物価もかなり安い。殆どのヒッピー達は路上で手作りのアクセサリーを売りながら旅をしている為、お金があるのか無いのか分からない様な生活をしています。彼等の作る作品は個性があって、とても魅力的なモノが多く、しかも日本で買うのに比べたら圧倒的に安いので、僕もこれまで何点かアクセサリーを買いました。彼等はとても陽気で親切なので僕は新しい街に来ると、まず始めに彼等の集まりそうな場所へ行き、そこでその街の情報を仕入れます。そんなピッピー達の集まる場所と聞けば詰まらない訳が無い。


車も人もみんな船。

トランコーゾやアハイヤウ・ダジューダに行くには、ポルトセグロの街から船に乗って川を渡り、そこからバスに乗らなければなりません。取りあえずバスターミナルから30分程歩き、ようやく船着き場まで来ると切符売り場の前にたむろしていた黒人の兄ちゃんから早速レイブパーティー(ビーチで行われるダンスパーティー)のフライヤーが渡されました。ちゃんとカラーで印刷されたそのフライヤーにはDJのラインナップがズラリと書かれていて、ぱっと見ただけでそれなりに大きなパーティーのフライヤーだと分かりました。日付を見ると今夜12時。場所はアハイヤウダ・ジューダのビーチ。まさに丁度いいタイミングでした。


Arraial Dajuda

こうしてやって来たアハイヤウ・ダジューダは、まさにヒッピー達の楽園でした。ブラジル有数のリゾート地として開発されたこの村はちょっと贅沢な旅をしている旅行者から貧乏旅行者まで誰もが快適に楽しめる場所です。ここには旅人にとって必要な物は全て揃っています。更にレイブパーティーのメッカとして知られているだけあってイイ感じのレストランやアートショップ、ブティック等がたくさんあり恐らくブラジルの中でもかなりオシャレな所です。そしてこの村はいつもいい音楽に溢れています。僕らが客引きに連れられてやってきた宿は1泊15レアル(600円)。2ベッドルームでバス、トイレ、冷蔵庫付き。本当にこの部屋でこの値段?!と疑ってしまう程、広くて奇麗。キッチンもちゃんとついているし、一目見ただけで僕らはこの宿を気に入ってしまいました。サルバドールのペントハウスも良かったけど、ここはもしかしたらそこにも勝る快適さかも知れない。


またしても快適宿発見。

来て早々いい宿を見つけた僕らはたったそれだけの事ですっかり上機嫌でした。旅人にとっていい宿に出会う事はいい旅人に出会うのと同じくらい重要な事の様に思えます。宿の印象によってその街の印象は大分違います。お金を出せばそれなりに快適な宿には泊まる事が出来ますが、安くて快適な宿を見つけるのは意外と難しい。ダイチ君とはトランコーゾにも何泊かしようと話していましたが、ここより快適な所は恐らく簡単には見つからないと思うので僕的にはもうここで十分の様な気がします。タダでさえお金もない事だしね。

しかしここまで来て「南米のイビザ」に行かないのも何なので、取りあえず宿に荷物を置いて、トランコーゾがどんな所なのか行ってみる事にしました。アハイヤウ・ダジューダからバスで更に1時間。南米のイビザと言われるくらいだからきっとオシャレな若者達が集うイケてる所なんだろうと想像していたトランコーゾはダジューダを更に小さくした様な感じののんびりした所でした。ビーチも奇麗だし、治安も良さそうだし、のんびりするにはこっちもかなり快適そうな所でしたが規模が小さいだけあって物価はちょっと高め。こっちでもパーティーはやっている様ですが僕のイメージとは大分かけ離れた所でした。そんな訳で、夜はどうなるか分かりませんが、取りあえず来たと言う事で僕らは納得する事にしました。帰りの日にちが決まっているので、あと6日はここに居なければならないのですが、宿は快適だし、海は近いし、毎晩の様にパーティーがあるし、恐らく僕らにはアハイヤウ・ダジューダだけで十分な様な気がします。

そして今夜も野菜だけで夕食を作り、その後は夜のパーティーに備えてのんびりした時間を過ごしています。どうやらブラジルに来て初めてのリラックスタイムがやって来た様です。

カーニバルまであと6日。