2006/2/14


アパート探しスタート!!

今日から本格的にアパート探し。と、その前に僕らは宿を移る事にしました。というのも、この宿は安いのはいいのですが、僕らをここに連れてきた黒人の客引きの兄ちゃんが、昨夜、ベロベロに酔っぱらって部屋にやって来て「マリファナは要らないか?」とか、「お金をくれ」とか、やたらしつこいのです。コイツに居場所を知られていると、今後、何かと面倒な事になりそうなので、取りあえず、近くのユースホステルに宿を移しました。3段ベッドのドミトリーで、何と1泊32レアル(1600円)。朝食はついているもののかなり高い。こんな所に何泊もする訳にはいかないので、僕らは更に気合いを入れ、アパート探しへと繰り出しました。


下の街にはエレベーターで行きます。

サルバドールはとても大きな街で、コロニアルな街並有り、高級住宅街有り、ビーチリゾート有り、スラム街有りと様々な顔を持っています。そしてリオに続く国内第2の規模を誇るサルバドールのカーニバルは、この街の3つのエリアで行われます。それぞれの規模がデカ過ぎて全てを見る事は恐らくほぼ不可能なので、この街のどの辺りに部屋を取るかはかなり重要なポイント。僕らは昨夜その事で夜遅くまで会議を開き「やっぱりビーチが近い所!」という意見でまとまりました。


Barra地区

旧市街からビーチ沿いのカーニバル会場がある「バーハ地区」という街まではバスで20分程。ここはサルバドールの中でもリゾート地として開発された街で、美しいビーチ沿いの通りには高そうなレストランやブティックが建ち並ならんでおり、カーニバルはこの海岸沿いをひた走る大通りで行われます。ちょっと物価が高そうな感じもしますが、僕らの泊まっている旧市街に比べ、ビーチでのんびりする事以外はやる事が無さそうなこの地区には、まだ観光客もそれ程来てはおらず街は閑散としていました。しかしタチの悪そうな黒人はあまり居ないし、のんびり長期滞在するには中々良さそう。それに昨日は遠目にしか見えなかったビーチが本当に目と鼻の先。僕らはこの魅力的なロケーションに増々惹かれ、やはりこの街でアパートを借りる事がカーニバルを楽しむ必須条件だと判断しました。どんな高そうな場所でも、安く上げる方法は必ずある。

アパート探しと平行してこの辺りでホテルも探す事にしました。決して安く無い金額を払って部屋を借りるので、失敗は出来ません。まずは一度この街に泊まってみて「周りに何が有るのか?」、「夜はどんな感じなのか?」、「危なく無いのか?」などを判断しなければならなりません。貸アパートはバスに乗っている時にマンションのガラス等に「カーニバル中貸します」という張り紙が出ていたので、街をフラフラ歩いていればその内見つかるだろうと思い、取りあえず明日のホテルから探す事にしました。

ちょっと高そうだなとは思いながらもたまたま近くにあった1軒のホテルに入ってみると設備や部屋は全く問題が無いのですが、やはり僕らにとっては高すぎ間ました。しかしホテルとしては快適そうだったので、試しに明日からカーニバル終了まで借りるといくらになるかとダイチ君が尋ねると二人で1600レアル(800ドル)という返事が返ってきました。一人400ドルなんてとても無理。しかしここからが勝負だと始めから思っていた僕らはダイチ君のスペイン語を駆使して値段交渉を始めました。恐らくカーニバル中に宿がどこも満室になるという事は僕らが見た限りでは無いと思います。しかしどこも滅茶苦茶高く、カーニバル期間の1週間のセット売りしかしていないので、例え2日の滞在でも通常の5倍以上の宿代を1週間分払わなければなりません。しかしホテル側としても折角の書き入れ時に客を捕まえられない可能性があるので交渉にはかなり慣用的。

僕らの予算は1人200ドル。始めはいい勢いで値段が下がっていたのですが、もう一息という所から中々下がらない。僕はポルトガル語はおろか、スペイン語すら殆ど分からないので、ただ値段のやり取りを見守っていただけなのですが、完全にここは無理だなと諦めていました。しかしそれでも粘るダイチ君にホテルのおっちゃんが「もうチョット安い部屋がある」といい出しました。僕らが見た部屋とは全く違うらしいが、値段は格段に安い。取りあえずついて来いとおっちゃんの後を追ってみると、さっきは2階のワンフロアーしか見せなかったおっちゃんが一番奥にあったキッチンを抜け、そこにあった階段を上り始めた。おかしいな?と思いながらも僕らも階段を上がってみると、その上にあったのは3階というより、屋根の付いただだっ広い屋上でした。しかし何か違和感がある。「もしかしてアレ?!」と二人ほぼ同時に目を向けた先には、一番奥の4分の1程、屋根の付いていないスペースにお城の頂上部分の様な丸い建物が建っていました。おっちゃんは迷わずその建物の方へ歩いていくと目の位置に「7」と書かれた木の扉を開けました。部屋は建物の外観同様まん丸。ベッドを2つ置いて比較的ゆったり過ごせる程の広さでした。しかも、トイレシャワーは共同なのですが、3階にほぼこの部屋専用のトイレとシャワーがある為、全く問題は無し。そしてここには恐らくホテルの人しか上がって来ない。ハッキリ言って、ここに泊まれば3階部分が丸ごと貸し切り状態と言う事になります。屋上はキャッチボールが出来そうなくらい広いし、ハンモックもちゃんと付いている。シャワーも奇麗だし、キッチンも使い放題。更に海まで1分もかからないので、カーニバルは目の前でやっている。

貧乏旅行をしていると、たまに「この値段でこんなロケーションのいい、快適なホテルに泊まれるの?!」とビックリしてしまう程、いい安宿に巡り会います。メキシコのシボリテで泊まったビーチの目の前の800円の宿、パレンケのジャングルロッジ、グアテマラのリビングストーンで泊まった部屋からカリブ海を一望出来る600円の宿。これまで何度かそう言った宿に泊まってきましたが、パッと見だけで「ここは面白過ぎる!」と思った宿はありませんでした。どうせ高いお金を払うなら出来るだけ面白い所がいいと思っていたので、まだ1軒目でしたが僕の気持ちは完全にこの宿に傾いていました。そして、ダイチ君もこのロケーションの良さにかなり気持ちが傾いている様でした。しかし、それなりに値段が高いというのと、屋上で直射日光を受けているこのお城は夜暑く無いのか?という問題があり、取りあえず明日はここに1泊して今日は下げられるギリギリまで値段交渉をして他を当たってみる事にしました。

サルバドールではカーニバル期間中にアパートを貸すのは一般的になっている様で、街歩いているとそこら中に張り紙が出ています。更にその仲介をする兄ちゃんが街を歩いており歩いており、お金さえ払えば思ったより簡単に部屋を見つける事が出来ます。僕らは海沿いの道に建つオーシャンビューの高級マンションからボロボロの建物が密集する掘建て小屋まで(今は家族5人ですんでいるけどその間は居なくなるそうだ)7、8軒の部屋を見て回りました。しかし、どこも意外に高く、あのホテルに勝るインパクトはありませんでした。夕方まで汗だくになって街を歩き回って、明日1軒目に見たホテルに移ってから考えるかという事になりました。しかし今日1日で借りる事は確実に出来ると分かったので、後はとにかく数を当たって掘り出し物物件を探すしか無いようです。といっても僕は明日あの宿に移れる事の方がかなり気になっています。早くあの宿に泊まってみたい。そんな事を思ったのは旅に出て恐らく初めてです。


今日も200円の特大ステーキ。

カーニバルまであと10日。