2006/2/11


世界にはこんな都市もあります。

カンポグランジからバスで20時間。ブラジルの首都、ブラジリアへやって来ました。日本の約23倍もあるというブラジル。これだけ移動して、ようやくその半分を越えました。後1回の移動でいよいよ大西洋の海に辿り着きます。

ターミナルに着いたのは朝の7時。僕は画期的な都市計画の元に建設されたこの街にかなり期待していたのですが、ターミナルはそんな僕の気持ちを初っ端から裏切るかの様に、何の変哲も無く、しかも、ボロボロでした。取りあえず僕らは明日のサルバドール行きのバスのチケット買い、ターミナルで路頭に迷っていたチリ人のバックパッカーと一緒にいざ、キャピタルシティーへと向いました。


カテドラル(教会)とその内部。

ブラジリアは世界的に見てもちょっと変わった街で、「過去の無い首都」として知られています。1955年、当時のクビチェック大統領がブラジル中央高原の何も無い荒野に新首都を建設するユートピア構想を発案しました。そして、そのスローガンは「50年の進歩を5年で」という、とんでも無いモノ。この都市計画に起用されたのはブラジル建築界の巨匠二人。彼等が考え出したのは「パイロットプラン」という街全体を飛行機の形に整える画期的なアイディアでした。街の中心部分が飛行機の胴体に当たり、そこには首相官邸から裁判所、議員会館など、主要な行政機関が全てあります。そして、両翼部分に居住地域、更にその形を作り出す為に川を塞き止めて湖まで作ってしまったというから驚きです。主要幹線道路は全て立体交差になっていて、ここにある建築物も街の作り同様、全て奇抜なデザイン。まさに巨匠二人のやりたい放題。しかし、このやりたい放題が災いして、財政は大赤字。クビチェック大統領は退任に追い込まれてしまったそうです。後に残ったのは落書きだらけの飛べない飛行機。


この街には変な建物しかありません。

ブラジルの政府関係者にとっては使い勝手のいい街だとは思いうし、建築を勉強している人にはかなり面白い街だと思いますが、僕らの様な通りかかりの貧乏旅行者には安宿も少なく、街を見る以外にはやる事の無い退屈な所です。僕はガイドブックを読んでこの街に興味を持ち、そんな所があるなら是非、見てみたいと張り切っていたのですが、想像を遥かに越える街のボロさにちょっとがっかりしてしまいました。それでも街を歩いていると、何じゃこれ?という建物があちこちにあり、まるで美術館の中を歩いている様な感覚でした。

夜は朝、一緒にこの宿にやってきたチリ人と3人でパスタを作って食べました。彼の名はトーマス。23歳。大学で建築を学んでいる彼は僕と同様、この街の作りに興味を持ち、勉強を兼ねてやってきたのですが、やはり街の汚さにがっかりしたと言っていました。そして、出来上がったパスタは麺がベチョベチョで、これには更にがっかりしていました。

ブラジルに来て、まだ4日程度ですが、可愛い子が多いという事を除いて、今一つ、この国の面白さが分かりません。街もちゃんとし過ぎていて面白みに欠けるし、物価もかなり高い。そして、この国は南米で唯一のポルトガル語国。せっかく覚え始めたスペイン語が全く通じず、何をするにも、初めてメキシコに来た時の様に苦労しています。たった一カ国の為にポルトガル語を勉強するのも面倒だしなぁ。外は大雨だし、僕らの泊まっている宿は雨漏りしているし、海まで出ればいい事がある事を祈って今日ものんびりするかな。

サルバドールまであと1歩!