2005/12/9

今日は移動日です。夜のバスで次の目的地であるサンクリストバル・デラスカサスへ向かいます。名前の格好良さだけで行きたくなる様なこの街はメキシコのチアパス地方にある観光都市。といってもかなりの山奥にあるので先住民族の暮らしがそのままの形で残っている所らしいです。そして、この街が僕のメキシコでの最後の滞在地となります。ちょっと時間はかかりってしまいましたが、いよいよ隣の国、グアテマラが見えてきました。

本来は夜まで街でゆっくりしていようと思っていたのですが、昨日のモンテ・アルバンに感動し、今日も遺跡見物に行ってきました。向かったのはオアハカからバスで2時間程行った所にあるミトラ遺跡。ミトラ村という小さな村の中にあるこの遺跡は、他の遺跡と違い数多くの美しい石のモザイク装飾が残る遺跡です。確かに凄く奇麗でした。複雑な幾何学模様に彩られたこの遺跡は見る者を圧倒する力強さがありました。

それにしても今までの二つの遺跡と違い規模も小さく街からも大分離れているので回りの景色も奇麗すぎる。メキシコの枯れた大地とその中にポッツリとある遺跡のコントラストの美しさに、これだけでも来た甲斐があったなと思いました。

バスで移動している時に、砂漠のど真ん中に突然現れる町をよく見かけます。砂煙に包まれたその街は、バス通りと垂直に未舗装の道が遠くまで続いています。そして、いつも僕はその向こうに行ってみたいと思っていました。その向こうに多分、僕が見てみたい本当のメキシコがあるんだろうなって思っていました。ミトラ村はまさにそんな村。空に浮かぶ大きな白い雲にすっぽりと隠れてしまう程、小さな村でゆったりと時間が流れています。

思ったより早く見物が終了してしまったので、帰りがけの道のあるもう一つの遺跡にも行ってみる事にしました。その名はヤグール遺跡。ここはマイナーすぎて昨日、コピーさせてもらった地球の歩き方にも簡単な解説と行き方しか載っていない所でした。オアハカ行きのバスに乗り込み遺跡との分かれ道で下車。ヤグールの標識に従いその方を見ると果てしなく続く一本道。

一瞬、あまりの遠さに辞めようかとも思いましたが、ここも行ってきて大正解でした。観光客は誰もおらず、学生証を使ってタダで入ってきた偽学生で完全貸し切り状態。あちこち探検してきました。


Yagul

そして、この遺跡の素晴らしさは遺跡を見下ろす高台の上に登ると、遺跡と共に目の前一面に広がるオアハカ盆地を一望出来る事です。ここからの眺めは一見の価値有り。僕はまたいい所を見つけてしまいました。

こうしていつもは持て余していた出発までの時間を有意義に過ごしオアハカの街に戻りました。荷物を預けていたユースホステルで、フロントの兄ちゃんと話しながら時間つぶしをしていると、今度は突然、目の前の通りに賑やかなパレードが。ブラスバンドの伴奏に、踊り狂う若者達。ロケット花火を打ち上げながらパレードをソカロ(街の中心にある広場)の方へ向かって行きました。

僕もカメラを持って彼等を追い掛けると、ソカロに辿り着いた若者達の興奮はピークを向かえ凄い事に。花火が何十発も取り付けられた神輿を持って若者が走り回り、逃げ惑う人々。それを盛り上げるブラスバンド。そして、最後は男女ペアーになってみんなで踊り出す。パレードに関係ない人とかもみんなで踊っていました。凄くみんな楽しそうで、見ている人達も凄くいい笑顔をしていました。

僕はこのラテンのノリが本当に大好きです。このパワーに僕はいつも元気づけられる。チーズとチョコレートの産地と言っても、スペイン語があまり分からず美味しい物はあまり食べれませんでしたが、僕はオアハカに来て本当に良かったと思いました。結局、何で騒いでいたのかは最後まで分からなかったんだけどね。


騒ぎ、歌い、最後は踊る

今夜は12時間の長旅なのでちゃんと1等バスを予約しました。
明日はサンクリストバル・デラスカサス。メキシコの旅はまだまだ続く。