2005/12/22


今日からグアテマラ編スタートです!

昨日のドタバタ入国劇から一夜明け、今日から本格的に僕のグアテマラ生活が始まりました。僕が滞在しているケツァルテナンゴはグアテマラ第2の都市。第2の都市と言ってもメキシコのグアダラハラの様な華やかさは無く、標高2300mにあるのどかな高原都市と言った感じです。この街はグアテマラがスペインに征服される前はシェラ(Xelaju)という名で呼ばれていた為、街の正式名称はケツァルテナンゴですが、今も人々はこの街をシェラと呼んでいます。まあ、実際はその方が言いやすいに決まっているので僕もそう呼ぶ事にします。ちなみにケツァルテナンゴのケツァルはこの国の国鳥であるケツァールという美しい鳥を意味し、先住民の言葉でケツァルテナンゴとは「ケツァール鳥の城壁」という意味があるそうです。

グアテマラの街もメキシコ同様、コロニアル調な街並が多く残っており、街の作りもセントロ(街の中心)にカテドラル(教会)とソカロ(広場)があります。しかし、メキシコと少し違うのは第2の都市と言っても、全体的に老朽化していて、道もまだ未舗装の部分があったりと、メキシコに比べると遥かに悪い。そして、この街にいる女性は半分くらいの割合で民族衣装を着ています。


殆どの人が頭に何かを乗せています

これは僕の個人的な意見ですが、メキシコでは先住民族と一般のメキシコ人は同じ場所に居ながらも、全く別の生活をしていました。お互いが仲良く話している所も見た事が無いし、先住民族の人達はたまたま住んでいた所がメキシコだったというだけで、どちらかと言うと見えない物として扱われていた印象が強く感じられました。しかし、グアテマラでは民族衣装を着ている人達は当たり前にいて、その格好で銀行に行ったり、マクドナルドでハンバーガーを食べたり、普通の人と変わらぬ日常生活を送っています。先住民族であるが故の苦労や差別はあるのかも知れないけれど、人々は皆、幸せそうで、いい笑顔をしています。


先住民族の村「アルモロンガ」

シェラの見所は近隣にある先住民族の村々。そして、この周辺にはナント温泉がたくさんあります。今日はその一つであるアルモロンガという村に行ってみました。ここはシェラから例のスクールバスに乗って15分程の所にあり、女性の美しい民族衣装で有名な村。村では市が開かれており、人々で賑わっていました。そして、本当に民族衣装が奇麗でした。メキシコでも何カ所か先住民族の村を訪ねましたが、衣装の違いというのが今一つ分かりませんでした。しかし、ここで見た民族衣装は明らかに今までの物とは違い、色鮮やかで、施された刺繍も遊び心があるデザインの物が多くありました。ただ、人々は普通に生活しているだけなのですが、僕にはまるでカーニバルでも行われている様に見えました。今回も写真をたくさん撮ろうと思って意気込んで行ったのですが、村でたった一人の観光客はどこに居ても村人から好奇の眼差しを向けられてしまい、簡単にカメラを構える事が出来ませんでした。


温泉街「ロスバーニョス」

一通り村を見学した後は、もう一つの見所である温泉に行ってみました。これは僕が何よりも楽しみにしていた今日のビックイベント。この為に昨日は汗だくになったのにお風呂に入らなかったし、今日もちゃんとお風呂セットを持参して来ていました。アルモロンガから2キロ程行った、ロスバーニョスという村が温泉で有名な所で、行ってみると村はBanos(お風呂)と書かれた建物が通りにたくさん並んでいました。グアテマラの温泉は日本とは違い、一人一人個室になっていおり、そこを1時間単位で借りるスタイルが一般的。誰かが入った後はちゃんと浴槽の水を抜いて掃除してくれるとガイドブックに書いてあったのですが、実際に中を覗いてみると、窓も無く、思ったより汚れていました。せっかくこんなに景色がきれいな所にあるのに、何でもっと快適な作りにしないのだろうか?楽しい事好きなメキシコ人ならきっといい露天風呂を作っただろうなぁ等と考えながらも、ここまで来て諦める訳にも行かず、何件か覗いた中で最も奇麗で賑わっている所を選び、Let’s 温泉 time!


僕が選んだのはこの温泉

お湯の出る蛇口を捻ると懐かしい硫黄の匂い。おお!本当に温泉だ!と当たり前の事なのに一気にテンションが上がり、5人は有に入れる浴槽を独り占め。始めは汚いな〜なんて思っていましたが、これなら毎日来たいと思う程、お風呂は快適でした。そして、入ってみてこれは個室で良かったかなという感じもしました。お風呂はある意味、人々の社交場かも知れませんが、気の知れた人達だけで、貸し切り風呂に入るのも中々悪く無い。隣の風呂から聞こええてくる子供達のはしゃぐ声を聞きながら、僕も一人で思いっきり泳ぎまくっていました。日本の温泉旅館でも最近、貸し切り露天風呂がある所がありますが、グアテマラに来れば、たったの200円で最高の一時が楽しめます。もっとお金を出せば、観光客用のスパリゾートの様な所もある様ですが、僕にはこれで十分。いつもなら1時間なんて、絶対入らないお風呂も時間ギリギリまで湯船に浸かっていました。


6畳程の部屋に浴槽だけがある

グアテマラはどちらかと言うと凄く素朴な国です。メキシコの様なあか抜けた感じは無いし、取りあえず騒げー!みたいな騒々しさもありません。人々は貧しいながらものんびりと暮らしています。まだシェラしか知りませんが、夜もメキシコ程、賑やかではなく、ひっそりとしています。しかし、この国の人達の笑顔はまるで生まれたての子供の様で、メキシコに勝るいい顔をしています。そして、昨日から思っていたのですが、この国は凄く空が奇麗です。空好きの僕としては、これはかなり嬉しい事。昼間の街歩きが楽しくなりそうです。

でも、ちょっと残念なのは目が合う人の3人に2人は「オラ!」と挨拶をしてくれるのですが、残りの一人はすれ違い様に吐き捨てる様に「チーノ!(中国人)」と言ってくる事です。元々、働くのがあまり好きではない中南米の人々は、世界中のどこにでも居る働き者の中国人が凄く嫌っているらしい。中南米ではこの「チーノ攻撃」は避けて通れない事なのですが、なんの用も無いのに、いちいちすれ違い様に「チーノ」と言われてはさすがに腹が立つ。しかも、その言い方が凄く嫌味ったらしい。まあ、そんな事でいちいち怒っていてはこっちが疲れてしまうので、これはしょうがないか。

明日は移動日。その美しい街並が歴史地区として世界遺産にも登録されている「アンティグア」という街へ向います。一日でちゃんと着くかなぁ。


旅に出て初めて日本が恋しくなった