2005/12/2


宿からの眺めは最高です

バスがメキシコシティーを離れ山の上に差し掛かった時、窓からメキシコシティーの夜景が見えました。美しい黄色い光が果てしなく続いて街を包み込んでいました。

「僕はこの街の何分の一をこの目で見る事が出来たのだろうか?」

ふとそんな事を考えました。

アッという間に過ぎていったメキシコシティーでの11日間。回った観光スポットと言えば「国立人類学博物館」と「ティオティワカン」だけですが、ラテンの人々の活気に満ちたこの街が本当に好きでした。毎日、アキ君と街に繰り出しては当ても無く歩き続けていただけなのに、それだけで毎日が楽く充実していました。

あんな街はこれから先、暫くは無いだろうなぁ。

もう戻っては来れないと思うと少し残念な気もしますが、今は久々の一人旅を満喫しています。

これまでずっとカラっとした高地を移動していたので、汗をかく事がありませんでしたが、この旅で初めて短パンを履きました。僕は今、太平洋側の小さな港町、「プエルト・エスコンディート」にいます。

メキシコシティーからバスで12時間。オアハカ州にあるこの街はサーフィンのメッカとして知られており、カンクンやアカプルコに続くビーチリゾートとして政府が開発に力を入れているそうです。といっても日本で言う熱海の様なちょっと寂びされた観光地と言った感じの街です。のんびりしてていい雰囲気なのですが、リゾート地だけあって物価がチョット高いのが残念な所。今の宿は1泊80ペソ(800円)。しかし、久しぶりにシングルの部屋に泊まり、のんびり一日を過ごしました。

考えてみれば今までずっと都会ばかりにいたので、こんなに小さな街は初めてで
す。バスターミナルからホテルまで歩いて来れたし、今日、1日でこの街の殆ど
を歩いてしまいました。夕方のビーチはサーファーや観光客、地元の人々で賑わい、とてもいい雰囲気でした。メキシコシティーの騒々しさも好きだけど、田舎ののんびりとした雰囲気も悪くない。太平洋に沈む夕日はちょっと雲に隠れてしまいましたが、最高に奇麗でした。

1ヶ月前は自分がこんな所にいるなんて全く想像出来ませんでした。でも、いつも空を見ては世界は繋がっているんだと思っていました。

海に来て良かった。

僕は日本の反対側から同じ空を見ています。

ただ、富永さんが言っていた通り、この街は物価が高く、僕の様な貧乏旅行者に
はあまり向いていません。なので明日にはここを出て、もっと小さな「マスンテ」という村に行ってみようと思います。この村はビーチ沿いに格安のコテージが建ち並び、多くのバックパッカーが滞在しているにも関わらず、開発の手が加えられていない為、田舎の村の雰囲気がそのまま残っている場所なんだそうです。

気に入らなければ次の街へ。

群れを離れた旅人は、次なる出会いを求めて再びバスに乗り込みます。