2005/12/12


メキシコの街はクリスマスムード一色

今日は予定通り、サンクリストバルの近くにある先住民族の村に行ってきました。乗り合いタクシーで山道を1時間。向かった先はサン・ファンチャムラ村。数ある先住民族の村の中でも比較的大きなこの村は、毎週日曜日に開催される市場と村の中心にある教会が有名な所。色鮮やかな伝統衣装に身を包んだ女性達。男性は動物の毛で作ったベストを着てテンガロンハットを被っています。子供達は裸足で走り回り、犬がその後を追い掛ける。山の中にひっそりと佇むこの村はとてもメキシコとは思えない様な所でした。


San Juan Chamura

今日は丁度、日曜日だったので村は市場で賑わっていました。市場といっても他の街のメルカドとは違い、村の中心の広場にそれぞれが手作りの露天を並べいてるフリーマーケットの様な感じでした。ここでは織物や民芸品、野菜や果物などサンクリストバルの街で買うより安く手に入れる事が出来ます。思わず手に取ってしまう様な可愛い民芸品がたくさん並んでいて、見ているだけで充分に楽しめました。

そして、ここでの僕の目的は撮影が禁止されている彼等の写真を撮ってくるという事。僕の作戦は何か買ったついでに写真を撮らせてもう。たったこれだけ。しかし、最初に立ち寄った店で早速、それを実践してみると、あっさりとOKが貰えました。


笑顔が最高に可愛かったのに帽子で顔が真っ暗

スペイン語も全く通じず何を言ってるのが全然、分かりませんでしたが、このおばあちゃん二人はとてもノリが良く。撮った写真を僕が見せるとお互い顔を見合わせて冷やかしあっていました。撮った後に子供達が集まってきて「写真を撮ったから5ペソよこせ」と言ってきたけど「ちゃんと許可を貰ったんだから金は払わないよ」とあっさりと退けました。ちなみに僕が写真と引き換えに購入したのはサバティスタと呼ばれるメキシコの民族解放軍をモチーフにしたの手作りキーホルダー(5ペソ)。

サバティスタはこのチアパス州で活動するゲリラ部隊です。ゲリラと言っても、かつてこの土地に侵略してきたスペイン人に土地を取り上げられ、最下層民の奴隷として虐げられてきた先住民族の権利回復を主張する集団で、ここチアパスでは彼等の活動風景が絵葉書になっていたりと、ある種ヒーロー的な扱われ方をしています。チアパスの山奥にはメキシコ政府も立ち入る事が出来ない、彼等の自治区になっている村もあるそうです。

これに気を良くして色々な人に交渉してみましたが、ことごとく断られちゃんとした写真はこの1枚しか撮れませんでした。予想通りだったけど、一枚撮れただけでも満足。

そして、もう一つの見所である教会にも行ってみました。ここは村役場でお金を払い許可証を貰わないと中に入る事が出来ません。もちろんここも写真撮影禁止。しかし、この教会は今まで僕が見たメキシコの教会の中で一番、素敵な所でした。この村の宗教は伝統宗教とキリスト教が融合した特殊なモノで、教会の中は椅子がなく変わりに床一面に松が敷き詰められていました。壁にはキリスト教の普及に活躍した過去の偉人達の像が何体も並んでおり、人々はその前に座り込み床に頭をつけてひたすら祈りを捧げていました。何百本もの蝋燭に灯が灯り、教会の中は幻想的な雰囲気に包まれていました。あちこちから聞こえる祈りの声と、揺れる蝋燭の炎。そして、村人達が手作りで作った神様達。写真に撮る事が出来ないこの風景を僕はいつまでも眺めていました。

明日はこの街の近くにある渓谷に行ってみようと思っています。切り立った山々の間を流れる川をボートで下ると、野鳥や猿、ワニなどの野生動物に出会えるそうです。これまで遺跡ばかり見ていて、ちょっと自然の景色に飢えていたのでかなり楽しみ。そして、明後日にはここに荷物を置いて2泊3日でパレンケという街に行って来ようと思っています。ここはジャングルに眠るパレンケ遺跡がある街。

帰ってきた頃に頼んだ郵便が来てるといいなぁ。でも、いつも予定通りに行かないのが僕の旅。どうなることやら。