2005/12/1


さよならアミーゴ

今日も朝のキャッチボールから一日が始まりました。今夜9時のバスで次の目的
地「プエルト・エスコンディート」へ向かいます。到着は明朝9時。久しぶりの
長距離移動です。今日はそれまで散々、お世話になった「ペンション・アミー
ゴ」でのんびりしています。富永さんから借りた「地球の歩き方 中米版」をコ
ピーしたり、移動時用の食材を買いに行ったり、今は宿の中庭で誰かがかけてい
るミスチルを聴きながら、出発前、最後の日記を書いています。

聞く所によると、このペンション・アミーゴは日本人バックパッカーの間で「世
界三大沈没地」の一つとして語り継がれているらしいです。それを聞いて、9泊
もしてしまった訳がようやく分かりました。僕も確実にそのぬかるみにハマって
いました。しかし、ここに来て「旅はこうじゃなきゃいけない」という約束事な
んて何もないんだなと思いました。ここには実に様々な旅人がいて、実に様々な
旅をしています。

僕はもっと色々な国に行ってみたいし、もっと色々な景色を見てみたい。そして、色々な人に会って、色々な経験をしてみたい。世界1周という大きな目標と共にあるのはそんな漠然とした目標です。だからひたすら動き回って前に進もうと思いました。

最後にこの宿で知り合った僕の友達を一人、ご紹介します。その名は鳥井君。広
島から来た23歳。彼は画家を目指して修行中の身で、絵だけの生活をしてみたいと南米にやって来ました。現在はこの宿に住んで僕が今、パソコンをやっている上で壁に大きな絵を描いています。


ここまで2週間 まだまだ先は長い

画家になるという大きな夢と共にメキシコに来て6ヶ月。現地の雑誌にも作品が取り上げられ買い手も付いたというからかなりのモノです。この作品が完成した後はメキシコシティーにアパートを借りて本格的に作品作りを始めるそうです。

メキシコでひたすら絵だけに集中する。これが彼の旅のスタイル。僕にもそんな才能があったら是非やってみたい生活をしていますが、彼はなかなか面白い絵を描きます。一見、破滅的にも見えるし、もの凄くハッピーな絵にも見える不思議な作品。かといって決して気難しい訳でもなく、誰にでも優しい。僕はここに来た当初から彼と仲が良く、色々な話をしました。

自分にはこれしか無いというモノを見つけ、どっぷりその生活に浸かっている。アーティストにとって広い世界を見るという事はとてもいい事だと思うし、どんどん海外に出て勉強した方がいいと僕は思います。でも、高い学費を払って留学するだけが勉強じゃないんだと彼を見ていて思いました。残念ながら壁画の完成は見る事が出来ませんが、こういうガッツのある若者には本当に頑張って欲しいと思います。

いよいよ2005年も残す所、あと1ヶ月となりました。僕にはこれしか無いモノが今の所は「旅」しかありませんが、新年を迎えるのは果たしてどこなんでしょうか?ざっくりコスタリカ辺りを予定していますが、それもどうなる事やら。これが僕の旅のスタイルかな。