2006/1/7


グアテマラ最後の地 サンペドロラグーナ村

最後にして最高の場所。アティトラン湖の湖畔にひっそりと佇む小さな村、サンペドロ・ラ・ラグーナはまさにそんな場所でした。僕らはここに着いた瞬間に1泊の予定を2泊に変更しました。ここからダイレクトで空港に向えば十分、飛行機には間に合うし、僕にはここ以上のグアテマラはもう必要が無い気がしたからです。


ハンモックに寝るのは意外に難しいです。

港に着くと早速、ホテルの客引きが寄って来て僕らは最高の宿へ連れて行ってくれました。湖を一望出来るこのロケーションで1泊15ケツァール(300円)!部屋の前にはハンモックが吊るしてあり、のんびり一服しながら湖が眺められます。しかも、殆どの旅行者はこういった客引きを避けるので、このホテルはガラガラ。こんな事ならもっと早く来ていればと、ちょっと後悔しましたが、年末年始を挟んだ僕の旅行スケジュールではやはりどうにもならなかったと思い直し、ギリギリまでここでグアテマラを楽しむ事にしました。

到着早々、僕は乗り馴れないハンモックに揺られて湖を眺めてると、ホテルの部屋まで着いて来た客引きのおっちゃんと何やら話し込んでいたエリベルトが僕の元へ来て言いました。「彼はこの町のツアーガイドもやっていて、僕らには4つの選択肢がある」

1…カヤックを1時間5ケツァールで借りて湖で遊ぶ。
2…馬を1時間10ケツァールで借りて村巡りをする。
3…明日の朝4時に対岸に見えるあの山に登って朝日を見る。
  ガイドは彼が務めてくれ一人100ケツァール(1500円)。
4…何もしないでのんびりする。

僕には一つしか思い付きませんでした。そして彼にも。

実は数日前、エリベルトに日本では新年に日の出を見る習慣があるという話をしていました。まさかこんな所で、こんなタイミングでそのチャンスがやってくるとは思ってもいませんでした。僕らはガイドの彼に前金として100ケツァールを払い、明日の朝4時にホテルの前で合流する約束をしました。

それにしても目の前に見える山というのは、どうみてもかなりデカイ。

4時に集合して本当に日の出までに頂上にたどり着けるのだろうか?


コーヒーの産地 サンペドロ村

明日の予定が決まった後は、隣にあるサンファン村という所まで行ってみました。サンペドロもサンファンもコーヒーの産地として有名で途中の道の両脇は全てコーヒーの木が植えられていました。採取したマメを天日で3日間乾燥させる場所へも足を運び、おじさんに色々と話を聞かせてもらいました。彼に「日本でコーヒーは一杯いくらだ?」と聞かれ、だいだい2ドルくらいだと答えると目をまん丸くして驚いていました。それもその筈、この町では2ドル払えばロケーション抜群でハンモック付きの宿に1泊出来ます。

最後にサンファン村の湖畔へ行き、明日の朝、会える筈の太陽が沈む所を見に行きました。湖畔は一面、畑になっていて様々な野菜が栽培されていました。水草がそよ風に揺られ、そこで遊ぶ水鳥達。夕日に照らされた雲は風向きと太陽の動きで様々な色や形に変化し、その下では木を削って作った船に乗ったおじさんが釣りをしていました。まるでおとぎ話の様なその光景に、僕らは昨日と同様、ただ呆然と立ち尽くしていました。

僕はこの湖が本当に大好きです。険しい山々に抱きかかえられる様にして、静かに時を刻むアティトラン湖にはグアテマラのいい所が全て詰め込まれている様な気がします。

明日は3時半起きで初日の出。

この美しい湖を上から見ると一体、どんな風に見えるのだろうか?

そして、朝日はどんな表情でこの湖に昇ってくるのだろうか?

早く寝ないと。と言っても、もう12時を回っています。


明日はあの一番高い所に登ります。