2006/1/6


世界一美しい湖 アティトラン湖。

昨夜の大移動から一夜明け、久々に時計を気にせず眠れたせいか、体調もすっかり回復していました。湖で瞑想しているというエリベルトに会いに町に出てみると朝から通りには民族衣装を売るたくさんの露天が立ち並んでいました。

パナハッチョルは思ったより観光地化されていて、そういったお店の他にもホテルやインターエネット屋、レストラン等が充実しています。しかも、他の町に比べ観光客が多いせいか物価が安い。早速、地球の歩き方に世界一美しいと書かれていたアティトラン湖を見に行ってみると、遠くに見えた景色だけでもビックリするくらい奇麗な湖でした。


町は民族衣装屋さんだらけです。

周りを険しい山々に囲まれたアティトラン湖の周囲には大小様々な先住民族の村が点在しており、パナハッチョルはその村巡りの基点となっています。中には、旅行者が快適に過ごせる村がいくつかあり、僕らはここに2泊して、もう一つ、湖の対岸にあるサンペドロという村に1泊する予定です。周辺の村々はどこも独特の文化を持っており、民族衣装のデザインや色も全く違います。暫く低地を移動していた為、インディへナの人達を見かけていなかっので、何だか久々に本来のグアテマラに帰って来た様な気がしました。


Let's サイクリング!

今日は二人ともゆっくりしようと話をしていたのですが、エリベルトがレンタルサイクル屋を発見し、急遽、自転車で村巡りへ出かける事にしました。昨日はあんなに死にそうになっていた二人ですが、楽しそうな事には目がない辺りが僕らの気の合う所。しかし、奇麗な湖を眺めながらの快適なサイクリングをイメージしていたら、これが大間違いでした。湖の周囲を走る道路はアップダウンがとても激しく、普通の道の途中にいきなり川が流れていたり。しかも下り坂と言っても道がガタガタなので全然、スピードを上げる事が出来ない。急な下り坂に遭遇する度に帰りにこの道を登る事を考えゾッとしていました。


サンタカタリーナ村

始めに訪れたのはパナハッチョルから30分程行った所にあるサンタカタリーナという村。女性は美しい民族衣装を身にまとい、家の前で機織りをしているのんびりとした村でした。しかし「写真を撮っていい?」と小さな女の子に話しかけると「1枚5ケツァール」と言われ何だか一気にテンションが下がってしまいました。それにこの村の男の人達はみんな昼間からベロベロに酔っぱらっていて「タバコをくれ」とか「金を恵んでくれ」などとやたらとしつこいので、僕らは早々に次の村へ向う事にしました。

アティトラン湖はどこから見ても本当に奇麗な湖です。どこから見ても全く違う美しさを持っていて、僕らは気に入った景色に出会う旅に自転車を停めて気が済むまでその景色に見とれていました。


サンアントニオ村

次にやって来た村はサンアントニオという村。ここは僕が今まで見た村の中で最も奇麗な民俗衣装をまとった女性達が住む村でした。髪の毛をラメの入った奇麗な紐で結び、頭の上にまとめている。これはパナハッチョルやサンペドロでも同じ事だったのですが、女性の顔が見とれてしまう程奇麗で、その衣装がともて似合っていました。多分、この感覚は日本人にしか分からないと思うのですが、着物を着た日本の美しい女性にとてもよく似ています。そして、大人も子供もみんな顔が良く似ています。

村は訪れるツーリストに全く影響される事無く、昔ながら景色を留めていました。山の斜面にへばりつく様に建てられた家々。その間を縫う様に作られた細い路地。すれ違う度に「オラ」と声をかけてくる子供達。その横を美しい民族衣装に身を包んだ女性達が頭に薪を乗せて通り過ぎて行く。それは衝撃的な光景でした。

この世界にこんなに平和でこんなに奇麗な所があったなんて…

旅に出て初めて訪れた何とも言い様がない感覚に僕はただ呆然と立ち尽くしていました。ふと横を見るとエリベルトも同じ様にその光景に見とれていました。そして僕の視線に気付いた彼は「この景色を決して忘れない様にしよう」と僕に言いました。

パナハッチョルに来てグアテマラに対する僕のイメージは180度変わりました。美しい湖と美しい民族衣装。それに負けないくらい美しい女性達。最後にこの地を選んで本当に良かった。

明日はパナハッチョルの対岸の村、サンペドロに移動します。ここはスペイン語学校に通う旅行者とヒッピー達の集う、なかりいい所らしい。そして、ここより更に物価が安い。

グアテマラの最後を締めくくるいい出会いがあるといいな。