2006/12/19


朝日もガートで

プシュカル5日目。6時半にセットした目覚ましの鳴る音で目を覚ましました。

すっげー眠い。

昨夜は何故か中々眠る事が出来ず、ヤバいヤバいと思いながらも3時過ぎまでベッドでゴロゴロしていました。起きた時のあまりの怠さとこれから山に登る事を考え、一瞬、行くのを辞めようかと思いましたが、この為に一泊延ばしたんだし、昨夜、「必ず行く!」とロンに約束してしまったので重たい体を引きずって湖へと出掛けました。


早起きは三文の徳

朝7時に約束した僕のお気に入りガートへ行くと、ロンの姿はありませんでした。さすがに来ないだろうなぁ〜と思いながらも、初めて見る日の出前の湖はとても美しく、来た事に全く後悔しませんでした。

プシュカルでは周りを取り囲む山々が町のすぐ近くまで迫っている為、7時を過ぎても朝日が見えません。しかし空はとても明るく、見た事の無い色に染まっていました。ゆっくりと夜から朝の色に変わって行く空に合わせて聖なる湖が目を覚まし、白い街並が浮かび上がる。ご来光に合わせてガートで沐浴をするインド人。まだ水辺で寝ている野良牛。湖の上を旋回するハトの群。遠くで聞こえる太鼓の音。予想以上に人が少なかった朝のガートはとても静かで、でも間もなくやって来る朝日の為にみんなゆっくりと準備を始めていました。

ロンと待ち合わせしたガートで20分程待ちましたが、恐らく彼はやって来ないだろうと割り切って湖の周りを歩き始めました。彼が来なかった事に対する苛立ちや怒りは全く感じず、むしろ彼のおかげで朝の湖を見る事が出来て感謝していました。一人で山に登ろうかなと思いましたが、道が良く分からなかったのと、登っている間に朝日が出てしまいそうだったので、日の出はガートから眺める事にしました。

8時前、あちこちから聴こえて来る太鼓や鐘の音が最高潮に達した時、ゆっくりと山の頂から朝日が昇ってきました。日の光を一杯に受けた湖と白い街はそれを跳ね返さんばかりに輝きを放ち、ガートで沐浴する人々はお祈りをしながら両手ですくい上げた水を朝日に掲げていました。

何百年と繰返されて来た同じ朝。

僕はその光景を眺めながら、やっぱり一泊延ばして良かったと思いました。


Spiritual Road

部屋に戻って一眠りした後、ロンのホテルへ行ってみる事にしました。別に行かなくても良いかとも思ったのですが、もし彼が今朝、湖に行っていたら悪い事をしてしまったし、何より彼の誘いに乗って一泊延ばしたので、最後の挨拶をするつもりでした彼を訪ねました。

案の定、爆睡していたロンですが、今朝はちゃんと起きて湖に行ったそうです。僕も待ち合わせ場所にそんなに長く居た訳では無いので、入れ違いになってしまった様でした。

って、本当か〜〜??

まぁそれはどうでも良いとして、折角なので僕等はそれから朝日を見る予定だった山へ登る事にしました。


一直線なので景色はあまり変わりません

湖から頂上までの道のりは約1時間半。途中、殆ど人に会う事も無く僕等はスピリチュアルロードと書かれた、ただの田舎道をのんびり歩きながら山頂を目指しました。

プシュカルに6週間も滞在してるロンは新しい遊び相手を見付ける度にこの山に登っているそうで、今日で6回目。しかしカメラを持って来たのは初めてだと言う事で、一直線なので殆ど景色が変わらない風景を二人で写真に撮りまくっていました。

外国人の旅行者と二人だけで遊んだのは本当に久しぶりですが、ロンは中々、面白いおっさんです。職業はホテルのシェフ。エージェントを通せば簡単に仕事が見つかるそうなので、お金を貯めては仕事を辞め、インドに遊びに来ているそうです。そしてオーストラリアの田舎の大農場で育った彼は絵に描いた様なクロコダイルダンディー。動物はみんな友達で、大自然は自分の庭。いくつになってもチャレンジ精神旺盛な冒険好き。

と、自分では豪語しているのですが、僕から見れば典型的なアホオーストラリア人。それが彼の良い所でもあります。


聖なる頂

中々険しかった頂上への道のり。しかしそこから眺める湖とプシュカルの街並は登りながら見ていた物とは全く違う最高の景色でした。この間、登った山より全然いい。二人でチャイを飲みながら暫くまったりその景色を眺め、日が暮れる前に町へと戻りました。


明日こそ出発!!

これで本当にプシュカル悔い無し!ここでやりたい事は全てやりました。しかしまだまだ居たいと言う気持ちは変わりません。プシュカルは今まで僕が見て来たインドの町で断トツにお気に入りの場所。インドを色々見て来たロンがここだけに8週間居ようと思う気持ちが良く分かりました。

でも明日こそは移動日!!

思わずゆっくりし過ぎてしまい、次に向かうジャイプルを1泊2日で出なければならなくなってしまいました。こうなったら直接デリーに行っちゃおうかとも思ったのですが、僕はムンバイから彼女との約束の地、デリーまではちゃんと一人旅をして辿り着こうとあれこれ計画を練りながら旅を進めてきました。ここまである意味、それが出来ていたと思います。なのであとひと頑張り。しっかりと自分の旅を締めくくってからデリーで彼女を迎えたいと思っています。

約4ヶ月ぶりの再会まであと3日。