2006/11/21


黒過ぎてドコの国の人だか分からないシンペイ

朝6時。外国人専用のラウンジスペースで快適な一夜を過ごした僕等は再びタンザニアの首都、ダルエスサラームに戻ってきました。

ここが二人のお別れの地。そして今日がそのお別れの日。

シンペイさんが乗るタンザン鉄道の発車時刻は午後3時。それまで彼は僕がチェックインした宿で過ごし、その間に僕はザンジバルに行く前に旅行会社に頼んでいたインド行きのチケットが取れたかを確認しに行きました。

11月27日。ナイロビ発ムンバイ行き。お値段432ドル。

予約はしっかり取れており、チケットの発券も完了していました。ケニアから飛ぶ飛行機をタンザニアで買ったので実際の値段よりは少し高く付いてしまいましたが、それでも450ドル。その場でお金を払い、遂にインドの行きの切符をゲットしました。後はナイロビまで移動して、空港で片道航空券での搭乗拒否に遭わない事だけを祈るだけ。旅に出て1年。どんなに移動しても今一、近付いている実感が湧かなかったアジアが初めて見えた瞬間でした。

これでようやくシンペイを快く送り出せる!と、帰りがけに餞別のウィゥキーを買い意気揚々と宿に戻りました。

お別れまで「あと2時間」

もはや一緒にいるのが当たり前になっていた僕等は二人でいても本当にそれぞれ適当にやっています。そんなに話をする訳でもなければ、話したく無い訳でもない。気が向いた時に話して、面白い時は一緒に笑って、寝る時間も起きる時間もいつもバラバラ。一緒に近所の安食堂で昼ご飯を食べた後も、そんな感じで出発までの時間を過ごしていました。

お別れまで「あと少し」

午後2時前。ミニバスに乗ってタンザン鉄道の発着駅へ向うシンペイさんと共に宿を出ました。バス停までは15分足らず。刻一刻と別れの時が近付いているにも関わらず、僕には全くその実感がありませんでした。というより、必ず訪れるその瞬間から始まる新しい旅の事でお互い頭が一杯だったと思います。

別れを惜しむ事も無く無言のまま歩き続ける二人。

こうして辿り着いたバス停にはそんな二人の別れを催促するかの様に、今にも動き出しそうなバスが待ち受けていました。

「気を付けて!いい旅を!」

一瞬、立ち止まって握手を交わした僕等の別れの挨拶は本当にありきたりの言葉でした。しかしミニバスに乗込んだシンペイさんが座った窓から手を差し出して僕の手をもう一度握った時、一緒に南米を旅したダイチ君と別れる時に感じたけど、ザンジバル島で別れた相良君の時には全く感じなかった胸にグッと来るものを感じました。